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魔法の復活



1947年に誕生した20世紀最大の発明「ポラロイドカメラ」。デジタルカメラが出現する四十年以上も前に、撮ったその場で写真が見れてしまう、まるで魔法のようなインスタントカメラがアメリカの「エドウィン・H・ランド」の発明によってこの世におくりだされた。
初期のポラロイドのフイルムはまだモノクロだけで、後にカラーフィルムが使えるようになるが、そこに至るまでの開発の道程は並大抵のものではなかったはずだ。(当時、開発に携わった者の中には写真家の巨匠 “アンセル・アダムス” や尊敬するクリエイター “チャールズ・イームズ” などもいた)


1972年に写真の手前に映っているカメラ「SX-70 LAND CAMERA」が誕生するや、その画期的な性能と、完璧なデザインが評判になり世界中で爆発的に売れた。その後、2002年まで多くのモデルチェンジを繰り返し、様々なインスタントカメラが製産されるが、2008年、デジタルカメラの隆盛に圧されポラロイド社はとうとう倒産してしまう。この年、世界中の “ポラロイドファン” は騒然とし失望した。


だが2010年、製産中止になったポラロイドフィルムの復活を目指す有志のプロジェクト「THE IMPOSSIBLE PROJECT」がオランダで発足、解体直前の工場にまったをかけ十年間使用するリース契約を締結し製産にこぎつけた。写真の手前に見える箱が、その復活した奇跡のポラロイド用フィルム「PX」。
その時、世界中の “ポラロイドフリーク” 達が歓喜したことは言うまでもない。
宇宙にたった一枚しか存在しない写真。“ポラロイド” 。こんなにも神秘的でゆかいな写真は他にはないだろう。

手前=「SX-70 LAND CAMERA」(ファーストモデル XD4221C4P:通称アラジン)
奥=「SX-70 LAND CAMERA MODEL 2」(モデル F92AU:オートフォーカス機)



| papier-colle | 23:12 | - | trackbacks(0) |
チョー有名なサル



イタリアデザイン界の巨匠 「Bruno Munari / ブルーノ・ムナーリ (1907年〜1998年)」が1952年にデザインした知育玩具 「ZIZI (ジジ)」。
ポリウレタンのボディーに心は針金というシンプルな構造だが、逆にその自在な構造のため子供でも身体を自由に曲げることができ、思いもよらないひょうきんなポーズをとってくれるアクションフィギュアの元祖。
日本製の玩具に比べるとバリ(成型時にできる余分な部分)はあるは、顔は一点一点違うし(うちのは中でも特に可愛い)製品としての完成度はイマイチだがそのゆるい手作り感と独特の可愛さが魅力的だ。
何しろ誕生したのが今から60年程前のことなので、写真の「ZIZI」は2001年に復刻されたバージョン。1954年に第一回「金のコンパス賞」を受賞するなど、プロダクト界の評価は元より世界的にファンが多いことでも知られている。京都大学霊長類研究所の秀才チンパンジー「ボノボ」君に匹敵する程のチョー有名なサルの「ZIZI」です。

「ZIZI」 ポリウレタン製 (約W:200 x H:300mm)




| papier-colle | 22:34 | - | trackbacks(0) |
キューブリックのサル



1800年代後半にアメリカで発明されたセルロイドは、画期的なマテリアルとして当時、世界で広く使われていた。
日本でも戦前、戦後を通じて子供の玩具や万年筆、映画のフィルム等、多くの分野で見ることができた。

しかし、元々火薬の原料として使用される程の発火性があるため、その危険性から叙々に姿を消し、現在ではすで
に製産されていない。


写真の少し不気味なこの猿は、一般的な女の子用の人形とは違い、セルロイド人形の中では珍しいタイプのものだ。
細部まで良く造り込んでいて、当時の職人のこだわりが感じられるなかなかの出来である。特に顔の造りがいい。
猿にしては不思議な色使いと、人に近いフォルムが何とも郷愁を誘う。


「2001年宇宙の旅」 (スタンリー・キューブリック監督作品 1968年 SF映画 ) でリヒャルト・シュトラウスの 「ツァ
ラトゥストラはかく語りき」 の曲と共に登場する人ザルが骨を武器にする
シーンは有名だが、2011年の現在も決し
て色褪せることのないセルロイドの郷愁と相まって、何だかこの猿がキューブリックの人ザルに思えてきた。


セルロイドの猿(W:31 x H:64 x D:19 mm 年代不詳)



| papier-colle | 17:09 | - | trackbacks(0) |
紙のオモチャ



1940年代から1960年代頃まではブリキのオモチャと並んで、紙のオモチャの全盛期
でした。
特に戦後間もなくは、アメリカのキャラクターデザインの影響を受けたもの
がたくさん
製産され世に出回った時代です。

オリジナルとは何だか少しずれた(実際、印刷もひどくずれている)でも、それでいて
どこかチャーミングなキャラ達。そ
んなズレ感が何とも愛おしいのです。

この時代の紙のオモチャは、完成度の低い印刷技術が醸し出すいい感じの
味わいと、
チープなデザインが魅力で、今となっては貴重な文化遺産と言えるのではないでしょ
うか。


近頃、中国での著作権侵害が問題視されていますが、その昔、日本でもゆるき良き時
代があっ
たのでした。

ミッキイマウスの紙ヒコーキ:棒と輪ゴムを使ってヒコーキを飛ばして遊ぶ
(W:55mm x H:51mm おそらく昭和二十年代製)


| papier-colle | 06:34 | - | trackbacks(0) |

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